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2007年9月

2007年9月14日 (金)

いちごのシャービック

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ラジオからなつかしい曲が流れてくると、まわりの空気ごと当時に引きもどされるような錯覚に陥る。

冬によく聴いていた曲だったら、きりっとした空気に。車を運転しながら聴いていた曲だったら、スピードのある空気に。

音楽は、音だけではなくまわりの情景もセットで記憶させる力を持っているのだろうか。

*

同じような感覚を食べものでも感じることがある。

マーブルチョコを食べると小学校の遠足を思い、チャーハンを食べると午前授業から帰った土曜日の昼ごはんを思い、甘い卵焼きを食べると祖母がいた食卓を思う。

いちごのシャービックもそのひとつ。これを食べるとひとくちで時間が遡る。

そのころ住んでいた家の台所の床の模様、2ドアで冷凍庫が上にあった冷蔵庫、シャービックを凍らせるための製氷皿のレバー。

シャリシャリとした冷たいシャービックが、口の中で甘く溶ける。

*

食べものの記憶がいくつもの引き出しになって時間を遡らせる。

きょう食べるものも、いつか将来、今の空気をよみがえらせるきっかけになるのだろうか。

そうなるように、しあわせな気持ちで食事をしようと思う。

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ボーカラーのブラウス。

薄手のピンクの麻で作りました。

襟は写真のように斜め横で結んでもいいし、後ろで結んだり、スカーフぽくたらしてもいいと思います。

型紙は『ドレスアップ・ドレスダウン simple chic』(茅木 真知子,文化出版局,2003)。
布は麻布館です。

茅木真知子さんの本ではポリエステルの布を使っています。

リボン結びにすることを考えるとポリエステルのほうがふわりとまとまりそうな気がします。

麻は一度結ぶとシワがつくので、一発できれいに結ばなくてはと緊張しました。

後ろは、本ではボタンなのですが、これはファスナー仕上げにしました。

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2007年9月 6日 (木)

夏の夕暮れ

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夏の夕暮れは心地よい。

昼間のぎらぎらした日ざしから解放されて、空気が少しやわらかくなる。

昼と夜の間のこの時間帯に外を歩くのが好きだ。

太陽に熱せられたアスファルトから熱気が立ち上ってくるのだろうか…夏の夕暮れ時は、空気を肌にゆるくまとっているような感覚がある。

野良猫が急ぎ足で道を横切っていったり、
昼間に咲いていた芙蓉の花がとじていたり、
ビルからは仕事を終えた会社員がぞろぞろでてきたり、
生ビールのサービス券を配る居酒屋の店員の声が聞こえてきたり。

夕暮れの空気が、きょうも一日お疲れ様と言っているような気がする。

Photo_4 

この布を見たときに思い浮かんだのが、夏の夕暮れの空です。

麻のオーガンジー。透けるように薄く、ふわりと軽い布です。

麻はきちんとアイロンをかけたものが好きで、服もハンカチも、これでもかというくらいスチームをだしてシワのばしに余念がないのですが、
このオーガンジーは洗いざらしのほうが「空気をゆるくまとっている」イメージに近いように思ったのでシワのまま仕上げました。

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布、型紙ともにスワニーです。

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