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2009年11月

2009年11月30日 (月)

速水御舟展

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山種美術館、速水御舟(はやみ・ぎょしゅう)展へ行きました。

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山種美術館が2009年10月から恵比寿へ移転し、新美術館の開館記念特別展として速水御舟展を開催すると知ったのは、この5月に同美術館へ「桜さくらサクラ・2009」展を見に行ったときのことだった。

「桜さくらサクラ・2009」展のチケットの半券が速水御舟の描いた薔薇の花の絵で、その薔薇を眺めるうちに速水御舟展にだんぜん行きたくなったのだ。でもそれはまだ半年後の予定…忘れそうだ

夏が過ぎ、秋が来て…速水御舟を記憶の片隅にしまったままコタツをだしたり、加湿器をセットしたりしている間に11月もだいぶ過ぎ…

ある朝。

ふっと「そういえば?山種美術館の移転って秋じゃなかった?」と思いだした。

「速水御舟!ひゃ~!もう終わってる…?」

慌てて山種美術館のサイトを開くと会期終了まであと数日(2009年11月29日まで)。

「ああ、よかった!」

すぐに行くべしと、サイトから美術館までの地図を印刷。あ、あとインターネット割引券も印刷(こうゆうとこは忘れません、笑)。。。

*

JR恵比寿駅の西口から駒沢通りを広尾方向へ。

途中、右手に恵比寿プライムスクエアを眺めつつ直進。

何度目かの信号機を交差する角に「山種美術館この先すぐ」との手書きの看板が。

たしかにこのあたりで「まだかな、道間違ったかな」と不安になります。すぐわきのお店のかたが作った看板なのだろうか。

恵比寿駅から徒歩で約15分、新しくなった山種美術館に到着。

入口1階に受付とカフェ、展示室は地下1階です。

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速水御舟(1894年(明治27年)8月2日 - 1935年(昭和10年)3月20日)は大正期~昭和初期の日本画家。

「炎舞」(冒頭のチケット半券の絵)や「名樹散椿」が有名で、この二作品は重要文化財に指定されている。

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△名樹散椿

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作品は年代順に展示されていて、まず入口で19歳のころの作品に迎えられた。

若いころから絵の才能に注目され認められていたのだそうだ。

なるほど、19歳の作品の澄んだ白色に心がすーっと清々しくなる。

しかし、心にざわざわとせまるのは、若年の才能というよりも年を重ねるごとに変化する画風である。

若くして認められながらも画風は常に変化し、精密で、彩度の高い色彩になってゆく。

これってすごくない?

前述した重要文化財の「炎舞」(1925年)は31歳の時の作品、「名樹散椿」(1929年)は35歳の作品である。

いずれも、モチーフと真摯に向き合った誠実さと同時に気炎のようなものを感じて、何度も繰り返し見つめてしまう。

でもね、その前後に描いた作品にもものすごーく心がひきつけられるの。

「昆虫二題のうち葉陰魔手」(1926年)は、ヤツデの葉の間に巣を張った蜘蛛を描いた作品なのだけど、この蜘蛛の糸がすばらしくきらめいていて(たぶん雲母とかきらきら系の絵具を使っているのだろう)、これはとにかく原画で角度を変えつつ見たい作品(って言いながら会期が終わっていてすみません…これ、山種美術館所蔵作品だそうなので、次の速水御舟展でぜひ…)。

そのほかぐっときた作品は、後期の作品です。

後期…といっても速水御舟は40歳で早世してしまったので、37歳から40歳の作品ということに。

37歳の作品に「豆花」という作品があるのだが、このころ、速水御舟は妻に「これからは売れることを目的とした作品は描かないからそのつもりでいてほしい」と告げたそうだ。

そのような解説が添えられていたためか、「豆花」以降の作品はなにか突き抜けた清々しさを感じるような気がした。

彩度が高く、精密で、抜けるような、胸が痛くなるような色と構図。

質素なんだけど、芯のある華やかさというか。

冬の青空の下で深呼吸するような感じ。

*

40歳で早世されてしまったことが心から悲しい。

70歳や80歳や90歳の速水御舟の作品を見てみたい。

などとかなわない夢を心に思ってみたくなる、そんな展覧会だった。

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2009年11月23日 (月)

オックスフォードのバッグ

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オックスフォード生地でバッグを作りました。

オックスフォードはボタンダウンシャツによく使われる、縦横に綿の糸を2本ずつ使った平織り布で、丈夫でしわのつきにくいざっくりした感触の生地です。

同じオックスフォードでも糸の太さによって生地の厚みも変わってきて、ボタンダウンシャツに使われるものはしなやかで薄手な布の印象がありますが、このバッグに使用したものはかなり厚め、帆布バッグにほぼ似た感じ(帆布よりは若干薄めですが)の手触りです。

赤いバッグが欲しかったのと、本を何冊か持ち運べる丈夫なのものがいいなあ、本を入れるなら雑誌も折れ曲がらずに入るのがいいし、外観はなにもついていないすっきりしたのがいい、携帯電話をすぐ取り出せる内ポケットも欲しいし…などとあれこれ要望をまとめた結果、この形に落ち着きました。

縦37cm、横32cm、マチ8cm。

A4サイズが縦にちょうどはいる大きさです。

持ち手を革にしたのは初めての試み。

これはオックスフォードの赤には革が合うだろうと100%感覚的に決めました。

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革ハンドルは、あらかじめバッグ用にカットされ縫いつけるための穴があいた状態で売っています(幅2cm、長さ44cm)。

これは手持ちバッグ用の長さ(薄着であれば肩にもかけられます)。

 肩かけバッグ用にもう少し長めのものも。幅もいろいろあります。

革バンドルと布を縫いつける糸はどんなのがいいんだろう、普通の手縫い糸だと切れちゃいそうだしな。。。

手芸店ではしっくりくるものがなくて、東急ハンズに行ってみたらエスコードという皮革工芸用の麻手ぬい糸というものがあったのでそれを買ってみました。

細糸と太糸があって、細糸にしてみた。

細いほうの糸といってもふだん手縫いに使っている針では針穴に糸が通らないので、刺し子用の針を使いました。

自己流で縫いつけましたが、丈夫さ加減はどうだろう。。。

とりあえず使ってみています。

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△横から見たとこ

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△内側(ポケットつき…と言いつつポケットがよく見えない写真ですみません。。

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布:安田三丁目店

革ハンドル:近所の手芸店

革を縫いつけるための糸:東急ハンズ、商品名「エスコード」皮革工芸袋物用、麻手ぬい糸(カナガワ株式会社)

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2009年11月16日 (月)

SHIPSの香り

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SHIPSの店の前を通るといつもハーブのような花のような良い香りがする。

その香りに誘われてお店の中にはいったり(置いてある洋服やバッグも素敵!)、わざわざ回り道してSHIPSの前を通ったり。

なんの香りだろう?

お店のかたに尋ねると、5種類のフレグランスキャンドルを売り場のコンセプトごとに使い分けていて、レディス2種類、メンズ3種類の香りがあるのだそう。

同じ香りのエアミストが販売されていて、見本をスプレーして香りを試すことができる。

レディスの2種は「No.1 WOMEN'S CASUAL」と「No.2 WOMEN'S DRESS」、

メンズの3種は「No.3 MEN'S CASUAL」と「No.4 MEN'S DRESS」、「SHIPS JET BLUE」。

エッセンシャルオイルのブレンドで作られていて、使われているオイルによって華やかな香りだったり、きりっとした香りだったり。

ひとつずつ試してみて、No.2の香りが一番好きな香りだったので、これの25ml瓶を買ってみた。

大きな瓶もあったけど(100ml)とりあえず小さな瓶で試してみることに。

No.2は、シソ、イランイラン、パチュリ、サンダルウッド、ベルガモット、ホワイトサイプレスのブレンド。

ボトルをいれる紙箱には、ラベルにNo.2をイメージすることばがフランス語で書かれている。

“soulage, libere, detendu, rasule” ( e の上には ' がつきます)

「ほっとする、開放感、リラックス、安心感」を意味するのだそう。

サシェにしてかばんにいれて持ち歩いたり、眠る前に枕元に置いたりして使っていてなかなか心地よい。

好きな香りが漂う時の感じは、居心地の良い場所にいる時やあたたかい飲み物を手にする時の好ましさに似ている。

何種類かの香りがあって好きな香りが皆違うように、どんな場所を居心地よく思うかということも人それぞれ違うのだろう。

ということは私はほっとするような、安心感を持てるような空間に心地よさを感じるのかもね。

ちなみに、ほかの香りのラベルのことば。

No.1 “Le temps file quand on s'amuse” ―楽しいと時が経つのがすごくはやい

No.3 “Faites votre jeu ! ...Rien ne va plus !” ―さあ、ゲームがはじまります!

No.4 “Instal le-toi bien , detends-toi ... et bon vouage !” ―ゆったりとくつろいでフライトをお楽しみください

*

各香りの説明はSHIPSのホームページを参照しました。

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2009年11月 9日 (月)

森の音

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箱根の浅間山へ。

今年(2009年)の11月上旬の箱根の紅葉は木の先端の葉っぱが少し色づき始めたかなという感じ。

登山口から山頂まで約1時間、ゆるやかなのぼり道をのんびりと歩く。

森の中はいろいろな音がする。

降り積もった落ち葉を踏む音。さくさくとした感触が耳にも足にも気持ちいい。

木の上のほうから鳥のさえずり。

鳥の声はいくつもの鈴を転がすように細かな音が幾重にもなっていて、それでいて音階もあるのだからすごい、美しくて聴き惚れてしまう。

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好きなのは風が斜面を走り抜けていく音。

最初は遠くの下のほうでサワサワと小さな音がして、それがザザ、ザザとだんだん近づいてくる。

そうしてこちらに到達するときはババババと大音量で木の枝やら葉っぱを揺らして、反対側へ通り過ぎていく。

たまに森に行くと、ふだん聞くことのできない音を聞くことができるので楽しい。

森の中を歩いたあとは、気持ちというか脳の中がすっきりするような気がする。

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