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2010年4月16日 (金)

北村人展「朝から晩まで」「しごと展」

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北村人(きたむら・じん)さんの個展「朝から晩まで」、「しごと展」を見に行きました。

北村人さんの絵を最初に見たのは、伊藤礼さんの著書『自転車ぎこぎこ』(平凡社,2009)の表紙で。

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ある日の新聞の書評欄にこの『自転車ぎこぎこ』が載っていて、表紙の絵にひかれて読んでみたくなり本屋に行きました。

書評を読んでいたにもかかわらず、本を開くまで小説だと思い込んでいたのですが、読んでみたら古希を過ぎた著者が68歳から乗り始めた自転車にまつわるツーリング体験のエッセイでした。

このエッセイがすごくおもしろくて!

はじめは自転車で2km走って息を切らしていたのだけど、工夫して練習していくうちに、5km、10kmとだんだん走れる距離が伸びていく。

この練習方法が合理的で文章がわかりやすいというのも魅力なのですが、練習過程での著者の心理描写がおもしろい。

自転車を買う時の自転車店とのやりとり、友達と出かけたツーリングの顛末…そのときどきのエピソードと一緒に繰り広げられる頭の中の会話。

自転車と真正面から向き合う真摯なところと、ちょっと武士は食わねど高楊枝的な性格とのバランスが読んでいて感心したり、吹き出してしまったり。

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そうだ、この本を手に取るきっかけになった表紙の絵はだれが描いているんだろう?と、表紙の裏を見ると「装画・北村人」とありました。

ほかにどんな絵を描いているのかなとさがしていたら、北村人さんのサイトで今回の個展のことを知りました。

北村さんにとって2年ぶりの個展をいままさに開催中という偶然に、ひとりひそかに驚愕しつつ(好きな作家を見つけても展覧会にちょうどめぐりあうことはなかなかなくて、たいがい先月終わってたとかいうことが多い)、これはなんとしても行かなくては!と出かけたのでした。

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ギャラリーのふたつの会場を使っての展示で、ひとつは「朝から晩まで」というタイトルの画材にマーカーを使った作品の展示。

もうひとつは「しごと展」というタイトルの本の表紙の装画や雑誌の記事の挿画など、仕事で制作した作品の原画が展示されています。

私が北村さんを知るきっかけとなった装画作品は、「しごと展」のほうに一挙展示されていたわけですが、その作品点数の多さにびっくり!

『自転車ぎこぎこ』以外にも今まで本屋で出会っていたのかもしれない、たぶん。

ギャラリーには北村人さんご本人がいらっしゃって話をすることができました。

画材のことや制作にまつわる話を聞かせていただき、またこちらからは作品の感想を直にお話しすることができました。

そのときのリアルな感動って感じたままをすぐに伝えたいのでそれができて嬉しかった。

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北村人展は、ギャラリーハウスMAYAにて2010年4月12日(月)から4月17日(土)まで。

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