スマイソンにスケッチ

2009年9月25日 (金)

なかだえりさんのいちじく

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なかだえりさんの個展に行ったのは6月のこと。

約190年前に建てられた蔵をアトリエにしていらして、個展もその蔵で開催されました。

玄関のたたきには靴がぎゅうぎゅうに並んでいて、

個展に訪れた人々は皆、前のひとの靴を踏まないように気をつけて「よいしょ」とか「あらごめんなさい」とか言いながらあがっていく、大盛況な個展でした。

木の床を歩く時のきゅっきゅっという音がおもしろかった。

建物の絵のすっと柱がとおった感じとか、食べもの屋の人々を描いた笑顔とか、すごくいいです。

植物や動物の絵の構図がすばらしく魅力的でした。

いちじくの絵に惹かれて、そのポストカードを購入しました。

冒頭イラストは、なかださんのポストカードから模写したいちじくです。

いちじく、なかださんの絵は水彩と色鉛筆で描かれています。

秋になったらいちじくのジャムを作ろうと思っていたのだと、このいちじくを見て思い出した、作ろうっと。

なかだえりさんの絵は毎週火曜日に読売新聞の夕刊の「なかだえりの さんぽるぽ」に掲載されています(文も)。

なかだえりさんのサイトでも作品を見ることができます。 →読売新聞掲載のものも載っています

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2009年9月17日 (木)

シルクのスカーフ

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シルクのスカーフ。

曲線と曲線が重なる幾何学的な模様です。

少しずつちがうピンク色で彩られている。

こういう模様と配色ってどうやって考えるんだろう。

結ぶといろいろなピンクがちょうどいい感じに顔をだすのだ。

春に何度かして、夏は出番がなかったけど、秋になって涼しくなったらまた使おうと思う。

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2009年9月 2日 (水)

佐藤ちひろさんの刺しゅうと小箱展『世界のおとぎ話』

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佐藤ちひろさんの刺しゅうと小箱展『世界のおとぎ話』を見に、銀座伊東屋の9階ギャラリーへ。

アンデルセンやイソップ、グリムなどの童話や日本の昔話を題材に、ストーリーに登場する動物や人を図柄にした刺しゅうをほどこした小箱が展示されている。

三匹の子ぶたや赤ずきん、白雪姫、みにくいあひるの子、さるかに合戦など、子供のころに絵本で見た世界が、美しい色の布と糸によって繰り広げられる。

布と糸の組み合わせが本当にきれい。

佐藤ちひろさんの刺しゅうはシンプルでわかりやすい図柄でありつつ、そのステッチは繊細で、明るくやさしい色使いとともにとても魅力的なのだ。

子ぶたもサルもカニもかわいくて、

「そうそう、こんなお話あったあった」と思わず顔がほころぶ。

なかには絵を見て、

「こういう王冠をかぶったカエルがでてきた話があったような気がするけれど、このお話はなんだったかなあ。たしかカエルが最後に王子様になって…」

と忘れていた童話に思いを巡らせたり。

佐藤ちひろさんの刺しゅうは、『ちいさな刺しゅう』(日本放送出版協会 , 2006年)で出会って好きになった。

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翌年に出た『やさしい刺しゅう』(日本放送出版協会 , 2007年)もとてもきれいです。

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刺しゅうと小箱展『世界のおとぎ話』は2009年9月3日(木)18時まで。

冒頭のイラストは展覧会の案内状にもなっているマッチ売りの少女の刺しゅうより。

赤いフードのところがふわふわしていてかわいかった。

ステッチだけではなくて、ふわふわとさせたり、中に綿をいれて立体にさせたりといろいろな手法の刺しゅうが見られるのも楽しい。

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2009年8月13日 (木)

ニューヨーカー

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ニューヨーカーの服が好きで、店に行く間隔はまちまちだけどもう10年か20年か、つかず離れず、思い出したように時々そのデザインを見に行きたくなる。

今年の春にジャケットとパンツを買った。

ジャケットは紺地に白の縁どり。

麻と綿が半々、鹿の子織りのニット風な布で、見た感じはかっちりしているのだけど着てみると軽くやわらかで肩が凝らない。

紺のジャケットは1枚あると何かと便利です。

パンツはくるぶしくらいまでの9分丈。

ひざから下がすっとまっすぐ細身になっている。

裾まわりがすっきりしているので、歩く時も、椅子に座ったり立ったりする時もしゃきしゃき動けるのが気持ち良い。

ベージュとオフホワイトの中間くらいの色で、素材は綿に麻とポリウレタンが少しずつはいっている。

春だけじゃなく夏も着られる感じの布なので(おそらく秋も)、このパンツもジャケット同様重宝する存在だ。

ニューヨーカーのサイトが最近(といっても1年くらい前かな?)リニューアルして見やすくなった。

近々オンラインストアもオープンするようなので楽しみです。

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2009年7月29日 (水)

はいばら

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はいばらの便箋や封筒など、買ったものたち。

はいばらは日本橋にある和紙のお店です。

期間限定で日本橋三越に出店していて(本館5階の趣味雑貨倶楽部というコーナー)、

そこではミケランジェロさんがはいばらの便箋やはがきに実際に文字をしたためたものが展示されているというので見に行ってきました。

  出店は当初7月28日(火)までの予定でしたが、

  好評のため2週間延長になったそうです。

  ミケランジェロさんのミケブログでは展示の様子を写真で見ることができます。

和紙の便箋を選ぶときに考えるのが、万年筆で書いた時のにじみ具合はどうかということと、インクののび具合はどんな感じなのかということ。

なので、実際に手書きをしたものが置いてあるのはとてもありがたいです。

実にきれいに万年筆のインクがのっています。

のびのびとしていて、発色が鮮やか、文字もくっきりしています。

さらさら気持ちよく書けそうだなあ。

お店のかたの丁寧で熱心な説明(本当に心からはいばら製品を愛していることが伝わってくるような)を聞きながら魅力的な品々を目にしていたら、あれもこれも欲しくなってしまい…いやいやそうは言っても一度にこんなに使えないよね、と涙をのんで欲しいものリストから「きょう本当に買うもの」を絞り込みました。

でも会期延長になったことだし、はいばらのお店も三越から歩いてすぐのところにあるし、また買いに行ってしまいそうだ!ってくらい魅力的!

イラスト左上: 一筆箋と封筒。竹久夢二の絵です。これは胡瓜。竹久夢二というと私は人物画しか知らなかったのですが、はいばら製品に描かれた植物や風景などの自然の描写がとてもすばらしくて、他に椿や松葉や豆などもありどれにしようか迷いました。

左下: 文箱。上記の一筆箋がちょうどはいる大きさです。

右上: 蛇腹レターセット。便箋カバーに描かれた絵もよいです。

右中: 三つ折の便箋カバーを開くと中に蛇腹便箋と封筒が入っています

右下: 蛇腹便箋は折り目がミシン目になっていて好きなところで切り取れます

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2009年7月 8日 (水)

かにクラブ

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かにクラブの『The Best of KANI CRAB Ⅳ』

1.かにクラブのテーマⅣ(かにのマーチ)

2.真昼のクレイジークローラー

3.スパイダー

4.かにオーシャン 羽と甲羅と言葉

の全4曲。こちらで試聴できます。

宝箱のような楽しいCDジャケットは、収録曲すべての光景を描いたものだそう。

かにクラブメンバーのセーフさんの作品です。

CDを聴くと、まさに宝箱みたいにいろんなものが詰まっていて、楽しさも妖しさもかっこよさもしみじみもある1枚。

「スパイダー」の妖しげな旋律が好きです。

CDジャケットを模写していたら、「こんなところにカニが!ここにも!」と絵の中に絶妙に溶け込んだカニたちを発見してびっくり。

さて何匹のカニがいるでしょう?

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今度の日曜日(7月12日)にはライブがあります。

幡ヶ谷Club Heavy Sickにて、17時開場、17時30分開演。

かにクラブの出演は19時頃です。

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2009年7月 6日 (月)

スラムドッグ$ミリオネア

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とにかく生き抜くこと。

逆境の中、自分だけを頼りに生き抜くジャマールの強さに心打たれる。

少年の頃、町に憧れの映画スターが来るのでサインをもらうのを楽しみにしていたジャマールが、トイレに閉じ込められて出られなくなり、このままではスターが帰ってしまうというそのときにとった行動が実にタフだ。

ジャマールの強さの原点はここにあるのではないかと思うほどの驚愕な手段のあとの、心からの笑顔が最高によい。

食うか食われるかの困難が絶え間なく続くジャマールだが、とにかく生き抜く。

その力強さが、見ている私にエネルギーとなってしみこんでくる。

エンドロールのあと、座席から立ちあがって歩く動作が、いつもの10倍くらい素早くなったような気がしました。

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2009年6月27日 (土)

クマラの白ワイン

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南アフリカのKUMALA(クマラ)の白ワイン。

ターコイズブルーのラベルにひかれて買ってみた。

黄緑色の瓶との組み合わせが涼しくも鮮やかだ。

一度するりと通り過ぎたワイン売場の、目の端を流れるターコイズに後ろ歩きで戻るくらいに心にとまる色だった。

クマラのブランドマークだというヤモリの絵も良い。

しっぽの先がラベルの上のとこからでていて、そこだけ紙が折れ曲がったように描かれているのがまた良い。

本とか音楽でなにを買おうか迷う時に、装丁やCDジャケットのデザインで選ぶことがあるけれど、好みの作家やアーティストがだんだんに絞られるにつれ、デザインで選ぶことはなくなってきたように思う。

ワインはまだまだ未知の世界なので、デザインで選ぶという直感勝負ができる。

5月に買ったこのワインは、辛口ですっきり、パイナップルのような香りと柑橘系(の中でもライムとか甘くないほう)の味がする。

きょうみたいな暑い日に冷やして飲みたい。

イギリスでテーブルワインのシェアNo1なのだそう。

コルクを抜くとここにもヤモリが。愉快なワインです。

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2009年6月26日 (金)

エリオット・アーウィット写真展 『New York and Dogs』

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エリオット・アーウィットの写真展『New York and Dogs』を見に、ライカ銀座店へ。

ニューヨークの風景、ダンスを踊る人々、モハメド・アリの試合、その観客、窓辺で振り向くマリリン・モンロー、並木道を自転車で走る人、犬の散歩をする人。

モノクロ写真の黒がくっきりと黒く、いっぽう光のさす場所は白くまぶしい。

ざわめきの一瞬を切り取ったような静けさと、いまにもそのざわめきがあふれだしそうな気配が同居する作品に心が吸い込まれる。

犬が本当に好きなんだなあと思わずにいられない、犬のしぐさを写した作品は愉快で、しあわせな気持ちになれる。

ライカ銀座店サロンにて2009年7月19日まで。

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2009年6月24日 (水)

007/慰めの報酬

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『007/慰めの報酬』のDVDがもうすぐ(6月26日)でるのですね。

楽しみだ~

今年1月の公開時に見に行き、すごーくおもしろくてかっこよくて、上映中にもう1回見ようと思っていたのだけど、なんだかんだで見れずじまいだったのだ。

なので早々にDVDになってくれてとても嬉しい。

『007/カジノ・ロワイヤル』の続きなので、カジノ~ももう一度見たくなります。

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2009年5月23日 (土)

両口屋是清のカフェ 「R style」

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名古屋の和菓子屋の両口屋是清がだした「R style」というカフェが、表参道ヒルズにあると聞いて出かける。

両口屋是清の和菓子は、おみやげでいただいたり、名古屋に行ったときに買ったりしてなじみが深く、その素朴な味のファンなのです。

表参道に面したカフェの広い窓から、ケヤキの葉が風にゆらゆら揺れているのが見えて心が緑に染まりそう。

眺めの良い窓です。

極味あんみつと江戸前おはぎと緑茶を注文してみました。

あんみつの小豆あんの小豆の、皮となかみのほろほろしたところがくっきりそれぞれの味がして、小豆雷に打たれたようなショックを受ける。

小豆がただごとではないです!

興奮さめやらずに店員のかたに「小豆がすごくおいしいですね!」と伝えたところ、

「ありがとうございます。小豆には力をいれていまして、丹波大納言の瑞穂産のものを使っております」

とさわやかな笑顔とともに説明してくださった。

味も良いですが、店員さんの応対もとても感じがよいです。

江戸前おはぎは、旬の素材を使い、季節の彩りをイメージしたおはぎとのこと。

5種類のおはぎの中から3つ選ぶのですが、どれも絵のように美しくて食べるのがもったいないくらい。

緑茶の良い香りがじわーんと心にしみいるようでほっとする。

外でお茶を飲むと、いろいろ気持ちがあらたまって家でいれるお茶も工夫してみようと思えるので、ときどきこんなふうに出かけるのもめぐりめぐって良いものかもしれない。

R styleのサイトのイラストがとてもきれいです。

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2009年5月18日 (月)

山種美術館 「桜さくらサクラ・2009」

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山種美術館の「桜さくらサクラ・2009」展に行きました。

桜を描いた日本画、約50点を集めた展覧会でした。

同じ桜の花でも、なにに描くのか、花の輪郭の描き方、構図のとりかた、なにを一緒に描くのか、なにをグッと見せたいのかによって、桜もさまざまな表情を見せるのだと、桜の花の季節は過ぎたけれどあらためて桜を見たような気持ちになりました。

スマイソンノートには、いちばん心に残った石田武さんの「千鳥ケ淵」から左部分をスケッチしてみました。

実物は80×161cmの横長の作品です。

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チケットに印刷されているのは速水御舟の「バラ写生」。

山種美術館は、今年秋に現在の千代田区三番町から渋谷区広尾へ移転するのですが、移転後の最初の展覧会が速水御舟展なのだそう。

チケットのバラの絵を眺めていたら、速水御舟展も見てみたくなりました。

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2009年5月17日 (日)

HANGA-BU 6人の作家による銅版画展

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「HANGA-BU 6人の作家による銅版画展」に行きました。

銀座伊東屋のミニギャラリーで2009年4月13日から4月19日に開催された展覧会。

三好貴子さん、加藤未来子さん、喜多村素子さん、仙北谷和子さん、吉沢深雪さん、和田尚子さんの6人による銅版画展で、三好貴子さんの作品を見たくて行ってきました。

三好貴子さんの作品は銅版画に水彩で彩色したもの、2色刷りのもの、単色のものなど約20点の作品が展示されていました。

イギリスの文房具店を描いた版画や、フランスの民家を描いた版画(いずれも水彩で彩色)の澄んだ明るい色彩がとてもきれいでした。

三好貴子さんの次回の個展は、2009年7月6日から7月12日までの日程で、銀座煉瓦画廊にて開催されるそうで今から楽しみです。

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スマイソンノートのイラストは展覧会案内DMよりスケッチ

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2009年5月11日 (月)

菊正宗の樽酒

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鰻屋で、壁に貼ってあったポスターがきれいだったから注文してみた菊正宗の樽酒瓶詰。

樽酒と言いながら瓶詰めとはこれ如何に?

樽酒には、木の樽に詰めたまま出荷される樽詰酒と、瓶に詰め替えられて出荷される樽酒瓶詰の2種類があるのだそう。

木の樽の樽詰酒というと、お祭りや祝賀会などの晴れやかな舞台で、木槌でカーンとたたいて開いて飲むというイメージ。

あの樽酒を瓶に詰め替えて、気軽に樽の香りを楽しめるようにと商品化したものが樽酒瓶詰なのだそうです。

ふうむ、イベントの席での樽酒は、そのアトラクションの華やかさに気持ちが向いてしまい、樽の香りはほとんど印象に残っていない。

そして日常で樽酒を開く機会はまずないのだから、記憶を探ってもなおのこと香りのかけらも思い出せず…。

菊正宗の樽酒瓶詰は、吉野杉を使って作られた四斗樽(72リットル樽)に辛口の本醸造酒を詰め、吉野杉の香りがお酒に移る頃に取り出して瓶に詰めるのだそうだ。

注文した品を待つ間、なんとはなしに壁のポスターを再び眺める。

杉の木立が、雨の模様のようにまっすぐに空と地面を結んでいる。

ああ、こんな杉林の真ん中に立ったことがあったっけ。

荒くカンナをかけた削りくずがはりついたような木肌と、足元に落ちた枯葉から煙ったような匂いがしていたな。

やがてテーブルに運ばれてきた瓶の樽酒を杯に注いで口に含む。

小さな杯から芳ばしい香りがすっと立ちのぼる。

あの杉の木立の中の香りに似ていた。

記憶は、ふとした拍子に一見関係ないものどうしを結びつけ、新たな色彩を生む。

大げさにかまえることはないけれど、おや、と思ったことには時間を惜しまずに気持ちを向けてみようか。

もしかしたら、きょう出会ったなにか ―たとえば街路樹の新緑の匂いとか― も、いつか別の記憶とつながって、新しい色を作り出すかもしれない。

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2009年5月 3日 (日)

ライフの便せんと封筒

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ライフの便せんと封筒。

無地で、紙の色はまっ白ではなく少しクリーム色がかっていて、A5くらいの大きさで、万年筆で書きやすい紙で…

という便せんを探していたので、このライフのライティングペーパを文房具屋の棚で見つけたときは、おお!これだわこれ、と小躍りしました。

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便せんは、少し小さめのA5サイズで20×14.5cm。

封筒は、11.4×16.2cm、便せんを二つに折ってちょうど入る大きさです。

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無地。

すべすべして手触りのよい紙です。

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ぱりっとはがして片手で1枚持ってみる。

へなっとならず、コシがあります。透かしが美しい。

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二重封筒になっています。内側の封筒はオフホワイトよりも白め。

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スマイソンのノートのOTHERの項目になにを描こうかと思案中でしたが、他の項目は行った場所や買ったものといった最近のことを時系列で描いているので、ここには新しいとか古いとか関係なく、身の回りの持ち物関係にしようかと思い、まずは机の目の前にある便せんを描いてみました。

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2009年4月13日 (月)

モーツァルトを聴きたくて

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モーツァルトを聴きたくなって部屋のCD棚を探すも1枚も見当たらず。

買いに行きました。

なににしようかと考えながら、うーん、映画『アマデウス』の最初にかかる曲も好きだし、ヴァイオリンの曲もいいし、クラリネットもいいよなあとあれこれ迷う。

迷いながら、絶対的にこれという曲を知らないのだから、とベストにしてみた。

2枚組、21曲入り。

交響曲第25番は第1楽章のみ、アイネ・クライネ・ナハトムジークは第1楽章のみとポイントを絞りつつ、交響曲あり、ピアノ協奏曲あり、ヴァイオリン協奏曲あり、弦楽四重奏曲ありといろいろなモーツァルトを聴くことのできるベスト盤である。

『音楽療法のモーツァルト』というタイトルのこのCDは、

ディスク1が「心とからだを癒す音楽」、ディスク2が「明日への活力がわく音楽」という副題がそれぞれついていて、

そう言われてみると、ディスク1には穏やかな気分でリラックスして聴ける曲が集められているし、ディスク2はちょっとドラマチックな展開の勇ましい曲が続く。

このなかから、全楽章聴いてみたいと思う曲がみつかったら改めてその曲が収められている1枚を購入してみようか。

絵を描きながらとか、家事をしながらとか、なにかをしながらつらつらと聴いていて、ディスク1の中の弦楽四重奏曲第15番が流れると、意識が音楽に向かう。

たぶんこの曲の旋律にひかれるものがあるのだろう。

交響曲も迫力があって好きだけど、四重奏曲はそれぞれの音がじわっと心にしみこむような感覚があってそれが心地よい。

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2009年3月17日 (火)

バーニャ・カウダほか休日ランチ

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川沿いにある小さなカフェでのランチ。

月に一回、休日ランチという特別メニューの日があるとのことで、2月の休日ランチに行ってきました。

この日のメニューは、グリッシーニの生ハム巻き、バーニャ・カウダ、ショートパスタのラグー・ボロネーゼあえ、ドルチェ、グラスワイン、エスプレッソです。

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バーニャ・カウダは、その料理名を聞くのも、どんな料理がでてくるのか、どうやって食べるのか、いずれも初めてづくしでした。

テーブルに運ばれてきたお皿を見て、まず野菜の色鮮やかさに「うわ~、きれい」と思わず歓声。

ブロッコリー、白かぶ、ラディッシュ、人参、じゃがいも、セロリ…さっとゆでて、もとの色が少し濃く鮮やかになった野菜が、お皿の上に彩りよく並んでいます。

野菜のとなりにはロウソクをセットした陶器のポット。

ポットの上部がお皿のようになっていてここにソースを入れ、下部にセットしたロウソクでソースを温めながら、そのソースに野菜をからめて食するのだそう。

 イメージはチーズフォンデュのソース版でしょうか。

ソースは、オリーブ油、アンチョビ、にんにく、バターなどをあわせているそうで(レシピによっては生クリームをいれるものもあるらしい)、アンチョビの香りと塩気が食欲をそそります。

上のイラストの左ページ下がバーニャ・カウダなのですが、このポットがまた味わい深い色をしていて(明るい茶色にテラコッタのようなオレンジ)素敵です。

日本の旅館での食事に、一人用の鍋もの(下に加熱用の台とロウソクがあって上に鍋をセットできるようになっている一式)がお膳についていることがあると思うのですが、その鍋セットに大きさが似ています。

ロウソクで温めながらいただくという点も似ていて、このバーニャ・カウダは北イタリアの冬の料理なのだそうですが、日本の鍋ものも冬の料理だし、なにやら北イタリアと日本の食の共通項を見たような気がしました。

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続いてショートパスタのラグー・ボロネーゼあえ。

ショートパスタはフジッリというらせん状のパスタを使い、これにボロネーゼをあえているのですが、このボロネーゼのひき肉がしっかりとコクがあってかみしめたくなる深みのある味をしていました。赤ワインをたっぷり使って作っているのだそうです。

 パスタというと、家ではもっぱらロングパスタばかり。ショートパスタもいいものだなあ、食べやすいし、ソースがパスタとよくなじんでおいしい、今度家でもショートパスタを使ってみよう。

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ドルチェの木イチゴジャムのタルトは、赤紫のジャムがルビーのように鮮やか。

前述のバーニャ・カウダもそうですが、料理って味だけではなくて目の前にだされたときの第一印象も食事の味わいのうちなのだなあと、今更かもしれませんがそんなことに気づかされました。

ドルチェは、イラスト右上のクロスタータ(木イチゴジャムのタルト)とビスコッティ、それからヴィン・サントという泡立てた甘いワイン。

ヴィン・サントはビスコッティをひたして食べても良し、それだけでいただいても良し。

*

食後のエスプレッソはポットでだしてくださいました。

イラスト右下のポットなのですが、食器店でよく見かけるこのポット、無骨なポットだなあと存在は知りつつも手に取ることもなしに通過していたのですが、重みのあるポットの三角の口からエスプレッソを注いでみると、なかなか良い。

銀の部分はとてつもなく熱いので黒い部分だけを持つよう注意が必要ですが、ずしりとした使い心地、にぶい銀色や姿形の独特さ、それにエスプレッソが2杯目も温かいこと、これらに好ましい印象を持ちました。

 今までなんとなく話すこともなかったけれど、話してみたらとても感じのいい人だった、みたいな感じ。

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ランチの時間とともに、新たな料理に出会い、これは真似してみようと思ったり、この食材おいしいんだと知ったり、こういう食器もいいなあと思ったり…

いろいろな発見や気づきのあるランチの時間は実に楽しい。

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2009年3月14日 (土)

スマイソンにスケッチ

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スマイソンのSeduction Notes。

ミケランジェロさんから誕生日にいただきました。

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青い箱にはいった青いノート。

ノートの中の紙も青です。スマイソンの青って本当にきれい。

スマイソンは、ミケランジェロさんが使っているスマイソンの手帳やノートを見せてもらったり触らせてもらったりしたことはあるけれど自分で使うのは初めて!

緊張しつつ箱の中から取り出して手に持つと…

ふむ~。美しいものを見たり手にすると心の底からしあわせな気持ちになるのですね。

1枚ずつページをめくるうちに、今年はきっといい1年になるにちがいないと、ボンドストリート・ブルーと呼ばれるその青い紙をながめながら思えてきました。

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ノートはインデックスで8つの項目に分かれています。

フード&ワイン、レストラン&バー、ミュージック、アート&フィルム、ブック、ショッピング、トラベル、その他の8つ。

ひとつの項目のページ数は15~16ページ。

どんなふうに使おうか。

せっかく項目分けしてあるのだから(どの項目も楽しそう!)、

項目ごとにやったことや食べたものや見たもの、読んだものを記録してみようと、こんな感じ↓で使い始めました。

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飲んだワインのこととか、

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映画の帰りに寄った喫茶店とか、

イラストを交えて感想とかおぼえがきとか書いていきたいと思っています。

水彩絵の具ののびかたが水彩用の紙と違うので、この紙に似合う絵の具ののせかたを描きながら探り中。

青い紙に絵の具をのせるのって白い紙とは別の雰囲気があっておもしろい。

絵の具が裏に染みるかなと思ったけれど、だいじょうぶでした。

上のワインの絵は、左側の前のページに絵が描いてあるのですが、絵の具の色は染みていないし、多少しわが寄るけれどこのしわしわはけっこう好きなしわ具合です。

前のページに絵を描いて1枚めくって新しいページにしたときの裏写りの具合はこんな感じです↓(左の前ページに絵が描いてあります)

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絵を描いたところ、文字を書いたところはパリパリとしてその音も触った感じもおもしろい。

  このパリパリ感、贈答用の缶入りお菓子の薄紙の感触を思い出します。

スマイソンの紙って魅力的です。

音楽とか本とかほかのページも、出会うものをスケッチして、ときどきブログに載せることを目標(理想)に描き進めていけたらなあと思っています。

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スマイソンの魅力については、ミケランジェロさんのミケブログに詳しく書かれています!

スマイソンのほかにも文房具関連の話題が豊富かつ充実していて大変参考になるブログです。よろしければどうぞご一読くださいませ。

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